過蓋咬合
具体的な治療内容 | マルチブラケットによるエッジワイズ法 |
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治療回数 | 70回(約3年) |
開始年齢 | 13歳 |
費用 | 710,000円(税込み781,000円) |
患者様の年齢 (治療時の年齢) |
写真掲載当時 13歳→18歳 |
患者様の性別 | 女性 |
患者様の具体的な症状 | 下の歯が隠れて見えないほど、上の前歯が出ている。下の唇が上の前歯の下に入り込む。 |
検査方法と診断結果 | セファロレントゲンのSteiner analysisおよび顎態模型から、5mm以上のOver bite、over jetの過蓋咬合を伴う骨格性上顎前突と診断した。 |
どのような患者に 対して治療を行ったのか |
下の歯が隠れて見えないほど上の前歯が出ていることの見た目に悩んでおられたため、成長期に咬合挙上型Bionatorを使用。成長終了後に上顎左右4番を抜歯後に、バーストンのアチーを併用したマルチブラケットedgewise法により、上顎前歯の牽引および咬合の挙上を行ったことで前歯部の正常被蓋へと改善が見られた。良好な側貌へ改善するとともに、上下の口唇も合うようになった。 上下顎前突や歯軋り・食いしばりの強い人に見受けられる。上顎左右4番目の歯を抜歯し、2期治療で上顎前突と共に治療している。下の前歯の見え具合と口元が改善し、咀嚼がスムーズにできるようになった。 |
リスク・副作用
矯正治療中に起こりうる問題について
※治療中に必ずしも起こるものではありません
・歯根吸収 (歯の根っこ部分が吸収され、時として根の長さが短くなること)
まれに矯正治療中に全身症状や歯の移動により歯根吸収が起こる可能性があります。発見次第、患者さまに報告し、その後の対応を相談いたします。
・顎関節異常
矯正治療中は歯を動かすので場合によっては噛み合わせが一時的に変わり、潜在的にあった顎関節異常が顕在化してくることがあります。このような場合まず担当医にご報告ください。症状に応じた対処を致します。
・失活
歯列矯正治療中に歯に対して過度な外力が加わった場合(歯ぎしり、食いしばり、硬い食品の咀嚼、頬杖など)、歯の神経が死ぬことがあります。神経を取ることが必要です。
・骨癒着
歯列矯正前に外傷などが原因で歯根と骨が癒着している場合、歯が動きません。レントゲンや歯の動きで診査をするのですが、歯根のごく一部のみに生じていて発見できない場合もあります。その歯の移動はあきらめなければなりません。